「攻める農政を」 大分県選出の広瀬議員が政務官に 岩屋前外相は退任「名誉な仕事ができ生涯誇り」
金についての話題です。23日の1グラムあたりの価格はおよそ2万2000円。
2025年初めから実に1万円近く値上がりしています。
金の価格高騰を背景に、県内でも取り引きが盛んになっています。
田中貴金属工業によりますと、金の1グラムあたりの価格は21日、過去最高額の2万3370円に達しました。22日、価格は急落したものの、23日は値上がりに転じ、2万2144円です。

また、年間の最高値の推移です。5000円台だった2019年と比べて2025年はおよそ4倍になっています。「有事の金」という言葉もありますが、コロナ禍の2020年以降、価格は上昇。
2025年に入ってもアメリカの「トランプ関税」の影響といった経済の不透明感などを背景に価格がさらに上がっているということです。
◆TOS児玉直輝記者(大分市・ビジュピコ大分店)
「大分市にあるこちらのジュエリーショップでは現在、価格相場が上昇している金を購入することができます」
大分市にある田中貴金属工業の特約店では「金地金」と呼ばれる板状の金を販売しています。300グラムは長さ7センチほどの大きさでこの日の価格はおよそ700万円。
最も大きいサイズの1キロでは2340万円近くに上っていました。
本来、購入は5グラムから可能ですが、比較的購入しやすい50グラムまでのサイズは人気のため、今は販売を停止しているということです。
◆ビジュピコ大分店渡辺なつみさん
「価格が上昇し始めた去年春ごろから来店数が増え始め、10月は(全国の店舗で)5倍から10倍の来店数になっている。紙幣(通貨)の価値が下がっているのではと、ニュースやネットで見て何かお金ではない資産として持ちたいというで金に換える人が多い印象」
一方、高値となってる今、金を売却する動きも…
こちらは、貴金属も扱う大分市の買取専門店です。
◆おたからや南大分大道バイパス店 日高耕輔さん
「身の回りの片づけをしている人が金の高騰を知って、この機会に売っておきたいという人が多い」
特に取り扱いが増えているのが、金貨のほか、指輪、ネックレスなどの金を使ったジュエリーです。
家族の遺品整理や自分自身の生前整理をして出てきたものを持ち込む人が多いということです。
金の価格高騰を歓迎する人がいる一方、頭を抱えているところも。

こちらは大分市の仏具店です。
◆はたの仏壇本舗波多野新治代表
「長年の付き合いの客もいるので、本来は価格を上げたいところだが、極力、価格は少しだけ上げるような感じで頑張っている」
仏具に使われる金箔にも金の価格高騰の影響が。
この仏壇に貼られている金箔は1枚400円ほどですが、2024年と比べて数十円高くなっているということです。
こうした状況の中、店では販売や修理の価格を抑えるために部分的に金色の塗料を使うほか、金箔を用いない漆塗りの仏壇を取り扱うなどの工夫をしているということです。
高騰する金の価格。
県内の経済活動にも様々な影響を与えているようです。
価格が高騰している金ですが、22日は大きく値を下げました。
経済の状況や世界情勢など様々な要因で影響を受けるため、今後の価格がどうなるかは誰も見通せません。
金の取り引きするとしてもそうした点をよく踏まえ、冷静に考えて行う必要があると言えそうです。
